空のきまぐれ

読書記録 雑記 調べたことをきままに

直木賞&本屋大賞W受賞『蜜蜂と遠雷』恩田陸

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蜜蜂と遠雷 / 恩田陸

こんばんは、sora(@15sora30)です。

【読書記録】

 

はじめましての方は注意書きをどうぞ。

 

『夜のピクニック』に続き恩田さんはまだ2作目でした。

あらすじ

俺はまだ、神に愛されているだろうか?

 

ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。

 

著者渾身、文句なしの最高傑作!

 

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。

養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。

かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。

音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。

完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。

彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。

第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?

主な登場人物

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嵯峨三枝子 : オーディション審査員。シモン、スミノフの3人は審査員内でも業界でも「不良」で通っており、毒舌でならした仲であり、仕事以外でもしばしば痛飲する間柄。そのいっぽうで、彼らは自分たちの耳には自負がある。

 

風間塵 : 16歳。学歴、コンクール歴、何もなし。現在、パリ国立高等音楽院特別聴講生。

ユウジ・フォン=ホフマン : 2月にひっそりと亡くなった、謎めいて伝説的で、巨大な存在。しかし実際のホフマンは茶目っ気もあり、飾り気のない人物。彼は生前「僕は爆弾をセットしておいたよ。僕がいなくなったらちゃんと爆発するはずさ。世にも美しい爆弾がね。」と言葉を残した。

 

栄伝亜夜 : かつての天才少女。内外のジュニアコンクールを制覇、デビューCDが伝統ある賞を受賞。しかし、母の死をきっかけにキャリアを断たれる。

 

高島明石 : 音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの最年長28歳。

仁科雅美 : 明石の高校時代の同級生でTV記者。コンクールのドキュメンタリー担当。

 

ナサニエル・シルヴァーバーグ : ニューヨーク審査員。

マサル・カルロス・レヴィ・アナトール : シルヴァーバーグの秘蔵っ子。正統派の天才。

 

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直木賞・本屋大賞は伊達じゃなかった

2016年下半期に直木賞、2017年本屋大賞に輝いた『蜜蜂と遠雷』

「アメトーーク!」の読書芸人の回でも紹介され、普段読まない人でも名前くらいは聞いたことあるかもしれません。

 

「芳ヶ江国際ピアノコンクール」に出場する4人のコンテスタント(コンクール参加者)たちによる葛藤と成長の物語。

 

クラシックに興味を抱くことはあっても曲名も分からない。

せいぜい知っているのはベートーヴェンの『運命』とドラマ『相棒』で記憶に刻まれている『第九』の『歓喜の歌』程度。

 

この小説にはたくさんの楽曲が出てきますがどれも私には分からず、脳内再生することも出来ませんでした。(後で調べて聴いてみたら聴いてことあるもの多かったですが)

でも、知らないからこそ感じるこの物語の凄さがわかります。

この小説の凄さは音楽が映像として流れること。

曲を知らなくても「その曲が表しているであろう情景」が文章を通して再生されます。

そしてその情景に、彼らコンテスタントたちの込める想いに、読んでいて何度も鳥肌が立ちました。

 

曲を知っていたらまた違う凄さがわかるのかもしれません。

 

あまり下手なことを書いても魅力がうまく伝わらないのでぜひ読んでください。

芸術性よりも娯楽性に重きを置いた大衆文学を対象とした【直木賞】、

書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選ぶ【本屋大賞】

2つの賞を受賞しているということが「面白さ」への絶対の保証になります。

読んで後悔はありえません。

直木三十五賞|公益財団法人日本文学振興会

本屋大賞とは | 本屋大賞

知らなかった言葉たち

恥ずかしながら知識が乏しいのできちんと理解できない言葉が多くあったのでまとめておきました。

同じような方がいたら参考になさってください。

驟雨(しゅうう) : 急にどっと降りだして、しばらくするとやんでしまう雨。にわか雨。夕立。

洒脱(しゃだつ) : 俗気がなく、さっぱりしていること。あかぬけしていること。また、そのさま。

痛飲(つういん) : 大いに酒を飲むこと。「夜を徹して痛飲する」

極彩色(ごくさいしき) : 種々の鮮やかな色を用いた濃密な彩り。また、派手でけばけばしい色彩。

青息吐息(あおいきといき) : 困って苦しいときなどに、弱りきって吐くため息。また、そのため息の出る状態。「物価高で青息吐息だ」

大伽藍(だいがらん) : 寺の大きな建物。

そぼ降る : 雨がしとしと降る。

奇矯(ききょう) : 言動が普通と違っていること。また、そのさま。「奇矯な振る舞い」

逡巡(しゅんじゅん) : 決断できないで、ぐずぐずすること。しりごみすること。ためらい。「大学に進むべきか否か逡巡する」「遅疑逡巡」

趨勢(すうせい) : ある方向へと動く勢い。社会などの、全体の流れ。「時代の趨勢」「世の趨勢を見極める」

衣鉢(いはつ) : 宗教・学問・芸術などの各流派で、弟子が師から奥義を授けられる。また、先人の業績を受け継ぐ。

ノーブル(noble) : 気品のあるさま。高貴なさま。「ノーブルな風貌 (ふうぼう) 」

一家言(いっかげん) : その人独特の意見や主張。また、ひとかどの見識のある意見。「伝統芸能に一家言をもっている」

毀誉褒貶(きよほうへん) : ほめることと、けなすこと。さまざまな評判。「毀誉褒貶を顧みない」

睥睨(へいげい) : にらみつけて勢いを示すこと。横目でじろりとにらみつけること。

依代(よりしろ) : 神霊が寄りつくもの。神霊は物に寄りついて示現 (じげん) されるという考えから、憑依 (ひょうい) 物としての樹木・岩石・動物・御幣など。

敬虔(けいけん) : うやまいつつしむ気持ちの深いさま。特に、神仏を深くうやまい仕えるさま。「敬虔な祈り」「敬虔の念が深い」

異本(いほん) : 同一原典に由来しながら、伝承の過程で本文の順序や組み立てなどに異同を生じた本。

秋波(しゅうは) : 美人の涼しい目もと。また、女性のこびを含んだ目つき。流し目。色目。「秋波を送る」

一気呵成(いっきかせい) : ひと息に文章を完成すること。また、物事を中断せずに、ひと息に仕上げること。▽「呵」は息を吹きかけること。「呵成」は息を吹きかけるだけで完成する、また、凍った筆に息を吹きかけ一気に書き上げる意ともいう。

 

出典(デジタル大辞泉)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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