大学スポーツをビジネスに

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こんばんは、soraです。

 

私自身大学でスポーツをしていたこともあり、当時、知って驚き、なぜ日本にないのだろうという存在がアメリカにはありました。

それが

NCAA

バスケやアメフトなどアメリカで人気のスポーツが好きであったり、自身がカレッジスポーツ(大学スポーツ)をやっていたり、また日本でも数年前から日本版NCAAの導入が検討され始めたので知っている人もいると思いますが多くの人が聞いたことすらないのではないでしょうか?

 

NCAAとは

《National Collegiate Athletic Association》全米大学体育協会。1905年、合衆国大学体育協会(IAAUS, Intercollegiate Athletic Association of the United States)として設立。1910年、現名称に改称。本部はインディアナポリス。(デジタル大辞泉より)

www.ncaa.com

NCAAとはアメリカにおける大学の体育協会です。協会の主な仕事は、大学のスポーツクラブ間の連絡調整、管理など、多岐にわたる運営支援です。

 

NCAAの市場規模はおよそ8000億円、収益は年間1000億円です。

アメリカでのプロスポーツとの売上比較ではNo.1のNFLに次ぐNo.2。

NCAAは複数のスポーツを含めた合計とはいえメジャーリーグやNBAよりも多いのです。

ちなみに、洋画・邦画を含めた日本の映画業界の市場規模はおよそ7400億円弱なのでそれ以上です。

(もちろんそもそもの人口が違うので比較にならないとは思いますがイメージの手助けのために)

 

私が日本中に知ってほしいのはNCAAがどんなものか、ではなくそれによって何が起こるか、です。

一言で言ってしまえばカレッジスポーツのビジネス化です。

ただ、勘違いしてほしくないのが

選手が報酬を受け取るわけではない

 ということ。学生はアマチュア選手なのです。

(報酬を受け取れば競技資格が失われます。)

過度な奨学金が存在し、それは報酬と同じではないかと問題となるケースも存在するようですので見直しが必要な部分もあるでしょう。

 

一方でアメリカでは裁判で「学生アマチュア規定は違法」というカレッジスポーツ界を揺るがす判決が下されたりもしています。

これは異常に大きな収益を上げているにも関わらず選手への報酬がないせいで、環境の整備等、選手たちへ還元をしてもあまりある利益が存在し、大学の利益が大きすぎるとの批判から始まっています。

 

もちろんメリットもデメリットもあり、簡単に導入できるものではありません。

NCAAは創設されてから110年以上の伝統ある組織ですから、今までいろんな問題を抱え解決してきたことで現在まで続いているのです。

 

 

 

NCAAの主な仕事

先ほどの内容と重複する部分もありますが、

NCAAは大学体育会の大会を運営し、チケットやテレビ放映権等で利益を上げる。上げた利益は組織の運営費やスポーツ振興、奨学金などに割り当てる。大学スポーツ界が生み出す全体の利益を一元的に管理して各大学に分配する仕事をしています。

 

 

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オハイオ州立大学のスタジアム

NCAAがもたらすメリット

・練習時間の上限は週20時間&週1日以上の休養日

練習時間に制限を設けることで選手の怪我防止や学業への影響を抑えようといった意図があります。実際にNCAAは学業成績をチェックし、選手の成績や卒業率が規定ラインを満たさない場合スポーツ推薦枠の減少などがチームに科されます。

 

・公式戦は休日開催

NCAAによる統括のもとで大会運営が行われるため公式戦の平日開催はありせません。収益をあげなければ組織運営ができないため収益を考えると平日開催は不向きというのが正直なところなのかもしれませんが、学生にとっても、保護者にとっても、公欠で学業に支障をきたすことがないというのは競技を続ける上で重要だと思います。

 

・練習環境の充実

アメリカの大学は自前のスタジアムを持っているのは当たり前です。それが観客で埋め尽くされるのも普通のことです。

NCAA加盟大学は収益が分配されますから、その収益を競技場やトレーニングルームを充実させるための予算に割り当てることができます。

日本で大学スポーツをやっている人の中で練習環境を満足に与えられているチームは私立大学の中でもごく一部のトップチームのみです。各競技、国立大学でもトップリーグに割り込む強豪はありますがそれでも環境はどうしても私立には敵いません。それを自分たちの頑張りを観てもらうことで賄えるのですから動機が不純だという批判もあるでしょうが、自分のスキルアップのために頑張るという点に置いて矛盾はないと思います。

 

・一流の監督やコーチを雇える

現在日本の大学スポーツの監督やコーチ、スタッフをやっている方はチームOB・OGの懇意によるものや企業の社長等比較的時間を工面しやすく生活する上で金銭的余裕のある方、退職なされている方等によるものがほとんどです。

それこそ中学高校におけるブラック顧問のような状態と同じなのです。

支払われるのも交通費だけなんていうのも多い。それが収益によって報酬が払えるようになることで監督やコーチ、スタッフを雇えるようになるので選手やチームのレベルアップに繋がります。

 

・選手自身のレベルアップ

練習施設やスタッフの充実によって環境がが整えられ、クオリティの高い練習をすることが出来るようになり今まで以上にスキルアップが図れます。

 

・各競技界全体のレベルアップ

大学スポーツのクオリティも上がり各競技が盛り上がることで競技界全体のレベルが上がりプロ選手も誕生しやすくなり、オリンピック選手など世界で活躍する選手が生まれやすくなり日本の競技レベルが上がることが期待できます。

実際にNCAAはプロ選手の登竜門としての地位を得ています。

オリンピックなど世界大会で日本人が表彰台に登る機会が多くなると期待されます。

 

・地域活性化

現在の日本において「地元の大学が試合をするから応援に行こう。」なんて習慣がある人はほとんどいないでしょう。よっぽど自分がOBであったり、知り合いがいるからごくごくたまに観に行く、といったほうが普通だと思います。それが、競技のレベルの向上に伴い観るスポーツとして形になれば自然と贔屓のチームができたりするものです。

 

 

デメリット

・すぐに莫大な収益があがるわけではない

NCAAは110年以上の伝統があるわけですから日本版NCAAができたとしてもすぐに収益を上げるのは難しいでしょう。まずは観るスポーツとして形にならなければ誰も試合を観てくれません。そもそも日本のスポーツ業界は小さいようなので。

日本の大学スポーツで人気のものと言えば箱根駅伝や六大学野球くらいしかありませんもんね。個人的には取っ掛かりとして箱根駅伝がいいんじゃないかと思ってます。お正月で家にいる人が多く注目度も高いですし。

 

・学生で金稼ぎはゆるされるのか

私の思う一番のネック。日本で学生スポーツというとあくまで自主的な課外活動。優先して活動するものではない。ましてやそれを利用して大学が金を稼いでよいのか、といった数多くの批判が相次ぐでしょう。

ただ、そういうのは真剣に競技と向き合ったことのない外野がいうものであって、実際に活動する選手の意見こそが重要視されるべきだと思います。

単純に競技を楽しみたい選手もいます。

もっと恵まれた環境でレベルアップしたい選手もいます。

すべてのチームがビジネス化に巻き込まれるわけではありません。

メリットもデメリットもきちんと説明したうえで選手に方向性を選んでもらえば問題ありません。

プライベートリーグや今までどおりの運営に準ずるチームを選ぶこともできるようにすればいいだけだと思います。

 

・高校スポーツのほうが注目度は高いが

野球の甲子園、高校サッカー、バスケのウィンターカップ、春高バレーなど日本では大学スポーツよりも高校スポーツのほうが注目度は高いと思います。

これは選手による競技レベルの高さよりもまだ若い選手たちの努力や輝きを評価している部分が大きいのではないでしょうか。

注目度で考えれば高校スポーツにもNCAAのような運営方法を適用する案も出てくるでしょうが、未成年の選手にそういったのものはさすがに不適切だと思うので賛同できません。

それよりも、整った環境のもとで、大学でも競技を続けたいと思ってもらえる状況を作るほうが尊いのではないかと思います。

 

書きたいことをすべて書けたわけではありませんがすでに長くなってしまっているので今回はここまでにしよと思います。

デメリットももっとあると思います。

ただ私は日本版NCAAに賛成派なので偏った意見になってしまったことはお許しください。

最後に、

 

スポーツ庁長官の

「スポーツで稼ぐという風土を作る」

という発言は日本における画期的な発言であり、この考えが世の中で浸透していくことを期待しています。

 

長々とお付き合いいただきありがとうございました。

今回調べるにあたって参考にさせていただいたサイトを以下にまとめておくので興味があったら見てみてください。

Jリーグを遙かに凌ぐ、米大学NCAAの稼ぎ方:日経ビジネスオンライン

米国では盛況、日本では? 大学スポーツはビジネスとして成り立つか (1) 大学スポーツを取り巻く反ビジネスの風潮に変化の兆し | マイナビニュース

2018年度中に日本版「NCAA」を創設へ 文科省が方針を発表 | VICTORY

【スポーツ×ビジネス】大学スポーツに米国の手法 甲子園ボウル、学生野球で収益確保 日本版NCAAでさらなる強化へ(1/3ページ) - 産経WEST

「日本版NCAA」創設に横たわる課題:日経ビジネスオンライン

大学スポーツは“無法地帯”か。日本版NCAAが絶対に必要な理由。 | VICTORY

映画業界の動向、現状、ランキング等-業界動向サーチ

「学生アマチュア規定は違法」としてNCAAが敗訴:日経ビジネスオンライン

日本の大学スポーツが本気でNCAAモデルを目指すとすると・・|成功する野球留学・スポーツ留学:行列の出来る教授の相談所&ときどきスポーツ名言