アイネクライネナハトムジーク / 伊坂幸太郎

こんばんは、soraです。

【読書記録】

感想は素人の主観であってあくまでただの感想ですので、悪しからず。

 

なお、今回もネタバレ無しですが途中、内容に触れることはあるかもしれませんのでまっさらな状態で読みたい方は感想スルーでおねがいします。

 

 

今回、初読み作家さんです。

伊坂幸太郎さんの『アイネクライネナハトムジーク』です。

え?お前伊坂幸太郎読んだことないの?って言われそうでびびってます。許してください(笑)

アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)

 

 

あらすじ

妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL...。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。

 

 

 

以下、ネタバレありません

 

 

 

感想

一番最初にまだ読んでない方へのアドバイス。

一日一話をおすすめします。

心地よくさらっと読めてしまいますが、たった一話だけで一日中多幸感に包まれます。

一気に読んでしまうと幸せの過剰摂取で処理しきれず何度も読み返すことになります。(←私)

現在、一話一話を吟味しながら深く楽しみたい思いが溢れてしまっています。

 

 

表題にもある"アイネクライネ"は伊坂さんが斎藤和義さんの大ファンであると公言していたところ、それを斉藤さん側がキャッチして伊坂さんに恋愛をテーマにした作詞を依頼したところから始まったようです。そして"アイネクライネ"がもとになって『ベリーベリーストロング〜アイネクライネ〜』という曲が作られました。

 

ただ、伊坂さん恋愛もの苦手なんですね。それもあって今まであまりそういったものは書いていなかったそうです。だから今回のも単に恋愛ものというわけではなく人と人との出会いやほっこりする人間関係がたまりませんでした。

ご自身で苦手とおっしゃってますが、苦手でこのクオリティなんですね。

他の作品読むの楽しみで仕方ありません。 

 

 "ヘビーライト"は『ベリーベリーストロング〜アイネクライネ〜』がシングルカットされることになり、その初回限定盤の付録として書き下ろされました。

私はドッキリが好きでサプライズとは違いますが、友人を驚かせたりするのも、ドッキリ番組を観るのも好きなんですけど、"そっか〜確かにこっちのエゴだよな〜"なんて思いました。

でも楽しいですよね...

 

それ以降"アイネクライネ"、"ヘビーライト"から膨らんだ話をまとめて出来上がったのがこの短編集だそうです。

なかでも"メイクアップ"が気に入りました。結衣はもちろん、最後にあの判断に至った結衣の性格も彼女の長所として理解している香織もまた好きになりました。

 

解説のなかで、伊坂さん自身のエッセイの欄外コメントに触れられています。

昔はフィクションで恋愛を扱うことにあまり興味がなかったんです。みんなが興味を持つ恋愛は、料理で言えば、肉みたいな存在だと思っていました。

肉が入っていれば、その料理はうまいに決まってるよ、と。だったら、肉が入っていない美味しい料理を作るほうがかっこいいと考えちゃって(笑)。

いまは少し変わってきて、肉料理を作るにしても、焼き加減や味付けとか、いろんな技術が必要なんだな、と思います。

とおっしゃていたようです。

当然私はそのようなコメントがあること自体知らなかったのですが、"たしかにそうだよな。恋愛が絡んでくれば多かれ少なかれ高評価は得られるもんな。"と納得してしまいました。

 

人と人との出会いや繋がりをこんなにも素敵に綴れる作家さん。

その作家さんの作品を今まで読んでこなかった過去の私を呪いたい...

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。 

アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)

前回の読書記録は以下からどうぞ。

 

sora1530.hatenablog.com